
世界でここだけの場所も!ミャンマーの大都市ヤンゴン
世界でここだけの場所も!ミャンマーの大都市ヤンゴン

ミャンマーの南部に位置するヤンゴンは、ミャンマーのみならず東南アジアの玄関口としても栄えた主要都市。高層ビルが立ち並ぶ一方、100年以上前の歴史的価値のあるコロニアル調の建物が多く残っている街でもあります。シュエダゴン・パゴダなど有名どころもありますが、ここではよりミャンマーの歴史を感じさせるポイントやおすすめの休憩スポットなどをご紹介します。
ヤンゴンの中心地スーレー
スーレーは、政治・宗教・歴史の要素がギュッと詰まったヤンゴンの中心地。ランドマークのスーレー・パゴダをはじめ、独立記念塔が建てられているマハバンドゥーラ公園や最高裁判所、市役所などがあります。
さらに、仏教のスーレー・パゴダ、イスラム教のモスク、キリスト教の教会、ちょっと離れたところにヒンズー教のお寺があり、異なる宗教の建物が同じ個所に4つも集まっているのは世界中でもここだけという貴重な場所でもあります。
芝生が広がるマハバンドゥーラ公園は、綺麗に整備された市民の憩の場。公園の脇には屋台エリアがあり、衛生状態には若干不安はありますが、お腹が空いたら食事も可能。日陰は限られるので、涼しい時間帯に訪れるのがいいでしょう。
地元の人曰く、スーレーに来なければヤンゴンを旅したとは言えないとのことなので、ぜひ一度は立ち寄りたいエリアです。
ボージョー・アウンサン・マーケット
多くの部分が屋内の巨大なマーケットは、暑い日中や雨の日でも快適に買い物ができるので、地元の人のみならず多くの観光客が訪れています。メインの建物は、イギリスの植民地時代に建てられたコロニアル調のデザインで、マーケットというよりは駅舎のような感じ。
ミャンマーの伝統的な工芸品から宝石、B級グルメまでさまざまなものが売られていますが、品質のあまり良くない商品を扱っていたり、外国人観光客と見るとかなりふっかけてきたりするお店もあるのでそこはちょっと注意。そのため、あらかじめ地元のガイドさんなどに、信用できるお店を聞いておくといいでしょう。
このマーケット内にはいくつか日本人経営のお店があり、中でも「ホワイトエレファント・クッキー」は有名。ひとつひとつ包装されているので会社での配り用土産などにもおすすめです。
チャウタッジー・パゴダ
チャウタッジー・パゴダは、ミャンマー一綺麗なお顔だと有名な寝釈迦様が安置されているパゴダです。見上げるような巨大な寝仏の周りは一周することができ、位置によって変わるさまざまな表情を拝むことが可能。
このパゴダを訪れたらぜひ見たいのが、寝仏の足の裏にある絵。この絵は仏様が生れてから死ぬまであるもので(そのため涅槃像には描かれていない)、海や山、宇宙、地獄など森羅万象全てのものが仏様の下にあるという意味を表しています。
それぞれの絵の意味は、近くのパネルで説明されているので、写真を撮ってあとでじっくり読んでみるといいでしょう。
また、その脇には寝仏の全体像を撮影できる台が設置されているので、ぜひ上がってみてください。
ハウス・オブ・メモリーズ
ハウス・オブ・メモリーズは、アウンサン・スーチー女史の父であるアウンサン将軍がオフィスを構えていた場所で、現在はレストランになっています。
木造のとてもかわいらしいこの建物は、100年以上前の歴史的価値があるもので、店内には執務室や家族の写真なども残されています。
このレストランの名物は、豆の入ったバターライス。これはアウンサン将軍の好物だったそう。実際に味わうことができるので、訪れた際はぜひご賞味ください。
サクラタワー

写真:Kaycom D
地図を見る「ボージョー・アウンサン・マーケット」から歩いて数分のところに聳える「サクラタワー」は日本の資本が入った高層ビルで、中にはいくつもの日本の企業が入っています。

写真:Kaycom D
地図を見るその20階の最上階にあるレストラン「ティリピサヤ・スカイ・ビストロ」からは、ヤンゴンの街並みを一望でき雰囲気もいいので、観光の合間に一休みするのにうってつけの場所。店内にはWi-Fiも完備されているので、ゆっくり休憩しながら情報収集するのもいいですね。
最後に・・・
ヤンゴンには、コロニアル調の建物が東南アジアで一番多く残っているので、そういう建築に興味のある人にもおすすめの街。ランドマークとなるスーレー・パゴダを中心に歩き回るとわかりやすいと思います。
ちょっとしたお茶や食料品なら、「ボージョー・アウンサン・マーケット」よりスーパーの方が安く買えるかもしれないので、時間があれば両方チェックするといいと思います。スーパーは、基本的に現地通貨と米ドルしか使えないところが多いため、現地のお金を残しておきましょう。